発達障害:ADHDと時間内の目標達成、ADHD「あるある」具体例



ADHDと聞いてよく言われるのが、『時間・期限が守れない』。
不真面目なわけでも怠けているわけでもなく、障害特性によるものです。
それではどのような障害特性によってどんな困難が生じた結果、
『時間・期限が守れない』、といった結果に陥るのでしょうか?

今日は、ADHDの障害特性とそれによって起こる困難、
『時間・期限が守れない』、『目標が達成できない』ことについて、
具体例を交えながらお話ししていきます!


ADHD:時間内の目標達成、できますか?

あなたは目標を立てたらその通り実行できる方ですか?
執筆者でありADHDのたまこはたいていできません。
『目標は高いほうがいい』って言いますからね。
…と、言い訳している時点で到達できないフラグが立っている。
下手をすれば目標そのものを忘れている(涙)。

ADHDを持つ人は、先の見通しが甘く優先順位を決めることが苦手で、
ほかのことに注意をうばわれがちです。
よく言われる「時間や期限が守れない」のも、
「片付けられず部屋やデスクが散らかっている」のも
これらの障害特性に起因しているところが大きいと思います。
目標に到達できないのも、目標の種類にもよりますが、
似たような理由によるものかと思います。
その上せっかく立てた目標も不注意という特性から忘れがち。
メモに書いても今度はそのメモを失くしてしまいます。
あるある~、と思ったあなたはADHDタイプ脳です
(学術的にそんな分類はありませんが、そんな風にも言うらしい)。

ADHDでない方にとっては、理解しがたく、
不真面目や怠け、心の弱さと映るでしょうか?
それでは次に、障害特性が顕著に表れたため、
目標を達成できなかったケースの例を示します。

 

ADHD:Aさんのケース

目標『今日こそは夫の帰宅前に夕食を完成させる』

Aさんはお腹を空かせて帰ってくる夫の帰宅に合わせて夕食を完成させようと試みます。


 

 すでに予定より遅れているが、材料を購入し、買い物袋と自宅ポストの郵便物を手に帰宅する。
  ↓
 急いで走ってのどが渇いたので、とりあえず荷物を玄関に置いて飲み物を取りに冷蔵庫へ。
  ↓
 冷蔵庫の扉に貼った明日締め切りの懸賞用はがきを発見し、慌てて書こうとペンを取りに行く。
  ↓
 ペンを取りに行ったテーブルの上で読みかけのフリーペーパーを見つける。
  ↓
 まだ読んでいないページに気づき、すぐ読んで捨ててしまおうと飲み物を置いて読み始める。
  ↓
 気が付くと夫が帰宅しており、散らかった玄関に怒っている。夕食もできていない。
  ↓
 驚いて飲み物をこぼしてしまい、慌てて掃除をするうちに、はがきのことを忘れる。
  ↓
 夫に待っているように頼み、夕食を作り始める。

 結局懸賞はがきは忘れたままで締め切りに間に合わなかった。


 

マンガか?と信じられなかったり、だらしない!と呆れたりするでしょうか。
実はこれ、ほぼ昔の私です!
いちいちいろんなものに注意を持っていかれる様を、
我が家では『トラップに引っかかる』と言っています。

同じADHDを持つ方にとっては「あるある」な障害特性が
よく表れている流れになっているのではないかと思います。
 ・とりかかっていることと違うことに注意を奪われる
 ・なにが本題だったのかをすぐ忘れる
 ・ものごとの優先順位を間違える
 ・時間の見通しが甘い
 ・こういうときだけ過集中(ASDもはいってる)
 ・不注意でケアレスミスが多い
どの部分の指摘かはお分かりになりますよね?
不真面目なわけでも怠けているわけでもないのに、
気が付くといつも失敗に終わるのは、こんないきさつもあるのです。

発達障害:ADHDと時間内の目標達成、ADHD「あるある」具体例 まとめ

  • ADHDを持つ人は、先の見通しが甘く優先順位を決めることが苦手で、
    ほかのことに注意をうばわれがち(注意散漫)
  • 時間や期限が守れない」のも、「片付けられない」のも
    これらの障害特性に起因しているところが大きい
  • その上せっかく立てた目標も不注意という特性から忘れがち
  • 本人は不真面目なわけでも怠けているわけでもない

で、なんで目標の話を始めたかというと、
実を言うとこのブログ、3日に1ぺん更新が目標だったんです。
結果はというと、3日坊主にならなかっただけマシ、
というレベルで、先週に至っては1週間まるまる更新をサボっている始末です。
誰が期待して待ってくれているというわけではないのでしょうが、
人に言った方が目標は達成できるかなと思いここに書いてみた次第です。

ちなみ先週のあり様について言い訳させていただくと、
仕事(Wワーク)と講演(!)の準備が忙しかったんです!
発達障害を抱えながらどんな風に仕事に取り組んでいるのか、
また、どんな講演だったのか、報告はまた別の日に♪

↓講演についてのご報告はこちらです↓
発達障害:講演会のご報告 発達障害の子どもの接し方、しかり方

ではまた。

 

関連記事

発達障害:講演会のご報告 発達障害の子どもの接し方、しかり方


 

コメント

  1. もごもごです。 より:

    ダブルワーク、やってるんですね。
    余計なことだけど、文末の「?」「!」のあとは1字空けると読みやすい。本などはそうなっています。(このコメントは公開しなくてよいですよ。)

  2. たまこ より:

    すみません、誤って公開しました(笑…消した方が良いようでしたら言ってください)。
    おかげさまで忙しくしています。そろそろ腰を落ち着けたいなとも思っています。

タイトルとURLをコピーしました